Up 接ベクトル空間 作成: 2018-01-30
更新: 2018-01-30


    \( M\) を,体 \(K\) 上のn次元リーマン多様体とする。

    点 \(P\) における\( M\) の接ベクトルの線型結合は,また \(P\) における接ベクトルになる。
    こうして, \(P\) における接ベクトル全体は,\(K\) 上の線型空間を構成する。
    この線型空間を「\(P\) の接ベクトル空間」と呼んで,\(T_P\) で表す。

    地図 \( \phi_P \) は,つぎのアフィン空間 \( (A, V) \) がこれの意味になる:
      \(A\) : \(P\) における接平面
      \(V\) : 接ベクトル空間 \(T_P\)

    地図の上で解析をすることは,このアフィン空間に対して解析していることである。
    地図の正規直交座標 (デカルト座標) は,アフィン枠として \( P\) を原点 \(O\) とする正規直交座標系をとっているということである。