Up 「リーマン多様体」 作成: 2018-02-06
更新: 2018-03-11


    現空間の形を主題化する。
    現空間の形を主題化しようとするのは,それが見えないからである。
    見えないのは,わたしが現空間の<内>にいるためである。

    見えないものをどう主題化するのか。
    わからない。
    手掛かりをつかむための探査から開始するのみ。

    見えないものの探査は,「手探り」がこれの形になる。
    現空間の探査は,空間の中での「手探り」である。


    数学にこれを方法論にした空間論を求めると,「リーマン多様体」に当たる。

    「リーマン多様体」は,他の多様体論ないし幾何学と何が違ってくるのか。
    空間論は,わたしを空間の内に措くか外に措くかで,思考様式──空間を構造化する方法──が違ってくる。
    「リーマン多様体」は,前者になる。
    ──「ふつう」は,後者である。


    ただし,「手探り」は,これによって外形が見えるようになるというものではない。
    「手探り」は,外形が演繹されてくる論理体系ではない。