Up はじめに 作成: 2013-12-20
更新: 2013-12-20


    かつて,数学の教員免許をとるための「教科に関する科目」にうちに,「測量」があった。
    その後,コンピュータの進歩と広まりにつれ,「この時代,測量でもなからろう──情報教育だ」ということになって,「測量」の科目名でコンピュータの授業が行われるようになり,そして現在のように,「コンピュータ」になった。

    わたしが数学教育担当で大学に就職したのは 1983年で,そのときは「測量」であった。
    大学の「測量」の授業といったら,かなりてきとうなものであったと想像されるが,わたしの場合,前任者が測量機材をかなり本格的に取り揃えていた。

    また,わたし自身,学生時代に測量のバイトを,複数の会社をわたって,だいぶやっていた。 実際,当時は「大学紛争」の時代,大学はロックアウト。終日バイトで生活するふうも,ありだったのである。
    よって,測量作業の現場がどんな感じかを,相応に知っていた。

    そういうことで,「測量」の授業に,すこしきちんと取り組むことにしたのである。

    ついでを言えば,わたしが「プログラム」の方から「コンピュータ」に係わることになったのも,この「測量」の授業がきっかけである。 すなわち,学生の製図がウソかホントかわからないので,製図にのせる数値データの算出プログラムをつくることにした。

    コンピュータは,数学教室の数理統計担当教員が備品にしていた Commodore社製の PET2001 というもので,外部記憶メディアは,ミュージック・カセット・テープ ( Wikipedia :「コンパクトカセット」) であった。
    プログラムの一部修正では,プログラムのセーブと再ロードに,各20分かかるというシロモノであったが,これがわたしの PC との出会いだったので,そんなものだと思って使っていた。 そして,直後に NEC の 98 と8インチのフロッピーディスクドライブをもつことになり,ガッチャン,ガッチャンの2音のタイミングでセーブ・再ロードができることになり,大いに感激するわけである。

    しかし,これらのことは,すっかり記憶が薄れていた。
    それが,定年退職まで残り1年3か月となったいま,段ボール箱の中で死蔵になっていた草稿やメモをがっさり捨てようとなったなったとき,「測量」の授業メモが出てきた。 そして,これによって,記憶をいろいろ取り戻すことになった。
    併せて,この内容をここですっかり捨ててしまうのもシャクだなあーの気持が起こった。
    というわけで,当時の「測量」の授業内容をここに留めようとするものである。