Up ゼミとは? 作成: 2008-04-17
更新: 2008-04-17


    ゼミは,「研究」という行動様式を教育する。
    この教育は,指導教員が自分の「研究者」としての姿を見せるという方法を使う。
    すなわち,学生は,指導教員の研究の共同研究員となって研究を実際に行い,そして指導教員の研究者としての背中を見ることで,「研究」というものを理解していく。

    これがゼミの本来の形であるが,研究分野によっては,ゼミを実際このように行うことは困難である。
    すなわち,ゼミを本来の形で行えるためには学生の側に相応の能力が必要になるのだが,研究分野によっては,学生のいまの能力と必要とされる能力の間に大きな開きが出てしまう。


    実際,学部や修士課程の場合,研究分野によっては,ゼミは「少数指導」と変わらないものになっている。
    そしてこのときのゼミは,<ふだんより深く勉強する場>であって,<「研究」を学習する場>というものではない。

      「少数指導」の意義は,学生一人の勉強負荷が大きくなるということである。 (例えば,人の後ろに隠れるということが困難になる──特に,自分ひとりだけだったら隠れようがない。)