Up 「論文の体裁づくり」ではない 作成: 2008-03-29
更新: 2008-03-29


    論文作成でやってはならないことは,「論文の体裁をつくる」。
    論文作成を理づめでやれば,論文の体裁は自ずとできてくる。

    論文の体裁は,必要があってこうなっている。
    論文作成を理づめでやれば,どうして論文の体裁がこんなふうになるのかがわかってくる。 ──これがわかることも,論文作成課題に取り組む目的の一つである。
    逆に,「論文の体裁をつくる」で論文作成をやっていると,この意味がわからない。


    修行に関する箴言の一つに「形から入る」がある。
    この意味は,「形を真似る」ではない。
    ──実際,「形を見ればそれを真似ることができる」なら,もう名人になっているわけだ。

    「形から入る」の意味は,「目標とすべき形を持つ」ということ。
    このとき,修行の意味は,つぎの能力・境地に至るためのプロセス:

      ついにこの形を自分でつくることができた!
      そうか,だからこういう形なんだ!