Up 「できている」と思うのは,ものを知らないから 作成: 2008-03-22
更新: 2008-03-22


    自分が「できている」と思うのは,ものを知らないからである。
    ものを知らない者が,自分は「できている」と思うことができる。

    ひとは,自分のつくったものを良いとする。──なぜなら:
      自分は (1) 良いものをつくろうとし,(2) つくっている過程では,良いものにすることを全部やったのだから,つくったものは良いのだ。
    小さな子どもでさえも,「自分にダメ出しする者は,アタマがおかしい」と思う。


    自分にとっての<良い>を否定する者は,将来の一段成長した自分だけである。 しかし,いまの自分は,将来の一段成長した自分を知らない。 したがって,自分にとっての<良い>は絶対に良い,となる。

    将来の一段成長した自分に進むためには,どうするか?
    勉強をする。 ──勉強するとは,いまの自分を否定できるようになることである。

    勉強に及ぶには謙虚が必要であり,謙虚になれるためには勉強しなければならない。