Up 「数学」対「数学 作成: 2013-01-04
更新: 2013-01-05


    学校数学の意味づけに関する相反する立場に,「数学教える」と「数学教える」がある。
    学校数学は,この両極の間で振れる。
    そして,一方に大きく振れるとき,<失敗>を現す。
    この<失敗>に対し,世論が反応する。
    世論は,<失敗>をつぎのように表現する:
      「数学」に大きく振れる場合は,「知識ばかりで生きる力のない者がつくられる
      「数学」に大きく振れる場合は,「数学の力のない者がつくられる

    学校数学は,この世論に直ちに対応する。
    対応することが,自身の<攪乱>になり,自身の<生きる>を進めることになるからである。

    この「対応」の内容は?
    「数学」で失敗したときは,「数学」に転じる。
    「数学」で失敗したときは,「数学」に転じる。

    現実の学校数学/教員は,この振り子運動を形にして,全体としては「数学」「数学」のそれぞれで大きく振り切れることを免れている。