Up 「数学的○○」ムーブメント 作成: 2012-12-24
更新: 2012-12-24


    学界は,自身の経済の論理を "publish or perish" の形に現す。
    "publish or perish" は,「新作」創出を興すパラダイムを呼び込む。
    現前のものでは,「数学的考え方」→「数学的問題解決」→「数学的リテラシー」 がある。

    この「数学的○○」は,<経済界・国が求める人材>と重ね合わせられ,学校数学出口論の主流を形成している。
    直近の「数学的リテラシー」 は,PISA/OECD ムーブメントと重なる。 これは,グローバリズム・ムーブメントである。

    「数学的○○」は,学校数学のプロジェクト/ムーブメントの主流を興す。
    プロジェクト/ムーブメントの機能は,数学教育界の活性をつくり出すことである。
    「数学的○○」は,景気対策として現れていることになる。

    一つの「数学的○○」は,やがて飽きられ,効果が減衰する。
    このとき,パラダイムをリセットし,新しく装いしたパラダイムとプロジェクト/ムーブメントによって数学教育界が再び活力をもてるようにする。
    「数学的考え方」「数学的問題解決」「数学的リテラシー」の変遷は,このようなものである。
    一つのプロジェクト/ムーブメントのライフサイクルは,「数学的考え方」「数学的問題解決」の場合,約20年である。

    「活力」の内容は,「新作」創出である。
    出口論主流のプロジェクト/ムーブメントは,「新作」創出を盛んにすることが機能・役割である。

    このとき,「新作」創出のしくみは,「数学」を用いるというものである。
    実際,「数学」だと「新作」創出に入りやすい。