Up 単純再生産の相:要旨 作成: 2014-02-01
更新: 2014-02-01


    「算数の授業」は,単純再生産されるようになっている。
    そのメカニズムの一つが,教員のライフサイクルそして代謝である。

    教員は,教員のライフサイクルを過ごす。
    算数の授業の素人として,キャリアを開始する。
    退職を間近に控える頃になって,算数の授業が少し見えてくる。
    そして,退職になる。

    このライフサイクルは,ショートカットできない。
    実際,前の世代の経験値は,後の世代に引き継がれない。
    算数の授業の経験値は,カラダの成長であり,引き継がれるものではないからである。

    特に,一時代の教育的ムーブメントは,世代忘却される。
    同型のムーブメントが,世代替わりの相で繰り返される。

    一般に,学校教育は,教員のライフサイクルと代謝をメカニズムにして,単純再生産される。
    そしてこの構造は,つぎをビジネスモデルにした単純再生産型教育ビジネスを呼び込む:
      《新しい世代が新しい顧客になることにより,同一商品が長期間通用する》