Up 研究授業は, 「問題解決」授業 作成: 2014-02-15
更新: 2014-02-15


    研究授業の授業者は,失敗しない授業をつくる。
    実際,授業で失敗してみようとは,ふつう思わない。

    「算数の授業」は,<遊ばせる>授業である。
    「算数の授業」を失敗しないようにつくるとは,<遊ばせる>を失敗しないようにつくるということである。
    そしてそれは,最後まで持続する<遊ばせる>をつくるということである。

    <遊ばせる>は,「興味・関心の喚起」から始まる。
    この「興味・関心」は,遊びの興味・関心である。
    しかし,算数の勉強は遊びでない。
    よって,興味・関心は減衰し,<遊ばせる>は失速する。
    そこで授業担当者は,どうしたら興味・関心を保(も)たせることができ,<遊ばせる>を保たせることができるか,と考える。

    この場合,「興味・関心の喚起」で授業時間の多くを使ってしまうというのが,安直だが確実・最上の策になる。
    残りの時間は,喚起した興味・関心の惰性を駆ってやる。
    これは,一つのことをひっぱる形が,確実である。

    そこで授業担当者は,どんな素材だと,このような授業をつくれるかと考える。
    ここで,「問題解決」となるわけである。
    「問題解決」だと,「問題への興味・関心の喚起」で授業時間の多くを使い,残りは「問題の解決」一本で生徒の活動をひっぱり,最後に解を出し,授業を終わりにできる。