Up 参加者数は,力学場 作成: 2014-02-03
更新: 2014-02-03


    参加者数は,それ自体で,力学場をつくる。
    そして,それ固有の運動法則を現していく。
    例えば:

    (1) 授業は,授業ショーに
    研究授業は,参観者数が多くなると,授業ではなく授業ショーになる。
    それは,「楽団の演奏会」といったものになる。
    《指揮者が曲をどのように解釈し,楽団員にどんな音を出させるか,観賞する》になるわけである。

    実際,これが授業参観だと思われているむきもある。
    したがって,「楽団の演奏会」と「授業」の違いを確認しておくことは,無駄ではない。
    「授業」は,「生徒が ‥‥をわかる・できるようになった/ならなかった」が評価の形である。

    (2) ディスカッションは,講演に
    研究授業の反省会は,参加者数が多くなると,ディスカッションの場としては成り立たなくなる。
    参加者は,授業者の思いを聴く役割に回る。
    「思いを聴く」は,若い教員だと「思いを承る」になり,さらに「教えてもらう」になる。
    反省会は,ディスカッションの場ではなく,講演の場になる。