Up 数学的用語 作成: 2014-01-22
更新: 2014-01-29


    数学は,用語に対しては,あまり頓着しない。
    特に,名称の場合はそうである。
    例えば,「正方形」が「ましかく」と言われるのは,かまわない。 数学的な「正方形」を指していること以外,考えられないからである。
    ただし,「ながしかく」の言い方に対しては,危ぶむことになる。 即ち,「ましかく」を含意するものとして使っているのか,危ぶむわけである。

    方法に関する用語も,名称のときと立場は同じになる。
    しかし,方法に関する用語は,日常語への置き換えがだいたい困難なものになる。
    このときは,「数学のことばを使ってしまえ」となる。
    実際,生徒は,《 (意味がわからないまま) ことばを覚える》は,できる。 (《的確に使う》が,身につかないわけである。)

    以下は,「数学を養う」において,使うことがどうしても必要になる用語の例である。

    (1)「数学」
    算数の各主題が数学であることを,言わねばならない。

    (2)「求める」
    「推理する」の代わりに用い得ることばは,「求める」である。

    (3)「一般化」
    「一般化」は,他に代わることばがない。