Up 初心者のための「学習指導案作成」指導 作成: 1998-07-14
更新: 2009-06-11


  • 最初は,形から入る。



  • 授業シナリオは,つぎの形式で書く:
導 入
局面 教師 (の働きかけ) 生徒 (の活動) 備考 所要
時間
前時の
 振り返り
 
‥‥
 
 
‥‥
 
 
‥‥
 
2
本時の内容・ゴール
 のアナウンス
 
‥‥
 
 
‥‥
 
 
‥‥
 
3
展 開
局面 教師 (の働きかけ) 生徒 (の活動) 備考 所要
時間
課題の提示  
‥‥
 
 
‥‥
 
 
‥‥
 
5
 
‥‥
 
 
‥‥
 
 
‥‥
 
 
‥‥
 
10
 
‥‥
 
 
‥‥
 
 
‥‥
 
 
‥‥
 
10
定着のための練習   
‥‥
 
 
‥‥
 
 
‥‥
 
10
まとめ
局面 教師 (の働きかけ) 生徒 (の活動) 備考 所要
時間
まとめ  
‥‥
 
 
‥‥
 
 
‥‥
 
3
次時の内容の予告   
‥‥
 
 
‥‥
 
 
‥‥
 
2


このとき,各項目に書く内容は,以下のようになる:

  • 「局面」,「教師」,「生徒」,「備考」,「使用時間」

    • 「局面」には,どんな授業局面かを示す標題を書く。

      • どんな授業局面かが容易につかめ,しかも簡潔な表現


    • 「教師」と「生徒」には,教師と生徒間のコミュニケーション(予定しているもの)を記述する。

      • 具体的に,ナマのことばを書く。
      • 提示されたもの(テクスト,絵,その他)もここに描く。
      • 教師と生徒のやりとりがわかりにくくならないよう,横の並びにも気を配る。


    • 「備考」では,この指導案を読む人が授業の情景・内容等を把握する上で補助になるものを書く。

      • 教師が指導で留意している点
      • 提示物についての注釈,説明
      • その他


    • 「所要時間」には,「分」単位の数値を書く。

    • 「導入」,「展開」,「まとめ」

      • 「導入」は,つぎのことを行う局面:

        • 生徒に自分のいまの到達地点を想起させる (授業の出発点)
        • 本時の学習内容を知らせる (授業のゴール)


      • 「展開」には,本時の目標に向かって進行する教授/学習活動の流れを書く。


      • 「まとめ」は,学習者に本時で学習したことをきちんと知らせる局面。

        • 「まとめ」の枠には,まとめのことば(これの提示形態)が記述される。
        • 「理解を確認するための問題を解く」は,「展開」に入れる内容であり,「まとめ」の内容ではない。


      初心者は,「遺漏のない」授業シナリオづくりを,カラダが慣れるまでしっかりやること。
      大雑把なフレームから入ってしまうと,授業の考え方・つくり方も大雑把になる。授業を論理的につくる能力が育たない。