Up 「学習指導案」 作成: 1997-09-29
更新: 2011-10-20


重要: 学習指導案は,あくまでも,指導の全体構成 (ストーリー) の中に位置づく。
ストーリーの単位が,「単元」である。
作業は,「大枠から細部へ」ということで,ストーリーの構想から各時の指導案へと進む。
ストーリーを立てる作業をとばしてはならない。 これをとばすと,結局,何度もやり直しをする羽目になる。 「急がば回れ」ということである。
授業設計





指導目的を達成するストーリーは,一つではない。 どのストーリーにも,一長一短がある。
ストーリーの考え方は,「指導目的を達成できればよい」である。 ただし,「指導目的を達成できる」ストーリーづくりで,アタマを大いに悩ますことになるのであるが‥‥

初心者では,「授業を設計する」が「授業の体裁をつくる」になってしまう。
熟練者は,生徒を<わかる>に至らせる最適プロセスを考える。「授業の体裁」は結果である。
初心者は,「授業の体裁をつくるパフォーマンスは何か?」で,パフォーマンスを考える。 よって,無駄なパフォーマンスをやってしまう。
熟練者は,「これを実現できるパフォーマンスは何か?」で,パフォーマンスを考える。 よって,無駄なパフォーマンスはしない。

なぜ初心者では,「授業を設計する」が「授業の体裁をつくる」になるのか?
初心者は,「指導/授業のゴール」という考え方がなかなかできない。 実際,「指導/授業のゴール」をもたないで授業設計をする。
「ストーリー」とは「指導/授業のゴールに到達するストーリー」のことであるから,「指導/授業のゴール」の考え方ができなければ「ストーリー」の考え方もできない。
「授業設計」とは「ストーリーを実現するプロセスの設計」のことであるから,「ストーリー」の考え方ができなければ「授業設計」もできない。
このとき,「授業を設計する」は「授業の体裁をつくる」になる。