Up 要 旨  


    授業づくりは,教えようとしている数学の主題を,自分で理解することから始まる。
    しかし教員は,「自分は既に理解している」と思っており,このステップをパスする。 「自分は学生時代にこれを学習した。よって自分は既に理解している。」というわけである。
    そこで,主題研究に自ら向うようになるには,<学習した>と<理解している>は違うということから,わからねばならない。

    主題を理解したら,つぎは,その主題を教えるプロセスを構想・決定する作業に進む。
    これは,全体ストーリーを構築し,授業単位で時間配分する作業であり,「単元設計」として行う。

    単元設計が固まったところで,個々の授業の設計に進む。
    授業設計の具合によって,単元設計も調整される。
    授業設計は,全体ストーリーの中の一つのまとまったサブ・ストーリーの構築として行う。