Up 個々の生徒の分かっている・分かっていないを知る方法 作成: 1998-11-08
更新: 1998-11-08


  • 「いいですか?」

    • きっとあなたも,生徒のだれにというわけでもなく「いいですか?」を言ったことがあるでしょう。
      「いいですか?」は,問いかけとして効いていますか?
      あなたの「いいですか?」に対し,生徒のだれかが「いいえ」と言ったことがありますか?

    • 「いいですか?」が効くのは,「いいえ,わかりません」が自然に言えるように生徒を日頃から訓練し,それに成功している場合だけです。

  • 個々の生徒の分かっている・分かっていないを知る方法(指導テクニック)は,いろいろあります。

  • 例えば:

    1. 指導した後,すべての生徒を起立させます。そして生徒に,「いまやったことがわかったひとは,着席して下さい」と告げます。
    2. 起立したままの生徒が残っていたら,指導を加えます。そして「これでわかったひとは,着席してください」と告げます。
    3. 2の繰り返し

    ただし,この方法はつぎの条件が満たされていてはじめて効きます:

      「授業の中で“わかる”に直ちに至らないことそれ自体は恥ではない」と考えられるよう,生徒が日頃から訓練されている。

    この条件が満たされるようにすることは,教師の重要な仕事の一つです。