Up 要 旨  


    没論理を論理的に教えようとすれば,おかしなことになる。
    すなわち,行き詰まってしまう。

    没論理を論理的と思って教えている教師は,行き詰まりに際すると,「この内容は難しい。生徒に教えるのは無理だ。」になってしまう。
    あるいは,自分の授業の力の弱さのせいにするかも知れない。 そしてこのときは,没論理を教え通すやり方を求めて,混沌の度をさらに増すことになる。

    没論理がわかっていれば,どこでどんなふうに行き詰まるかがわかる。 むだなことをしないで済む。
    このために,数学を知っていることが必要になる。
    授業に際しては,主題の数学を押さえる「主題研究」が必要になる。


    どうなったら主題を理解したことになるか?
    この主題の意味/本質は,要するに‥‥」と言えることである。
    これが言えないうちは,主題理解に到達していない。