Up 「子ども」──他者 作成: 2007-07-17
更新: 2007-07-17


    あなたは,自分自身に授業していないか? 無意識に,相手を自分のコピーと見なしていないか?

    授業に際しては,「相手は自分とはまったく異なる存在である」というように考えること。相手を他者として意識することが重要。

      わたしたちの外見が互いに似通っているということが,間違いのもと (ミス・リーディング) である。
      お互いぜんぜん違う姿をしている(犬,猿,象,‥‥)と想像してみよう。
      このときには,自分の「指導」がほんとうに指導として機能しているかどうか,あなたは真剣に考えざるを得なくなる。


    授業では,「個の多様性」の発現たる「子ども」が,未知・想定外として現れてくる。

    授業の初心者は,「こっちがこう出れば,向こうはこう出てくる」というふうに,「子ども」をイメージする。
    ──このときの「子ども」は,自分自身に他ならない。

    このイメージは,授業ですぐに打ち壊される。 (ただし,打ち壊されたことがわからない鈍感な者もいる。)
    ──このとき,「子ども」は<他者>になっている。