Up 指導案の推敲 作成: 2007-06-19
更新: 2011-03-10


    授業を「指導案」の形に記述することは,授業の問題点・欠陥に気づくのに役立つ。
    実際,指導案の推敲作業から授業の根本的捉え直しへ進むことは,ふつうにある。

    授業設計 (=完全台本づくり) は,一度つくって「さあできた!」ではない。
    最初につくりあげたものは,これに続く作業のたたき台である。

    「これに続く作業」とは,つぎのように実用に向けて考える作業である:
      ちゃんとストーリーになっているのか
      ここのところは,これでいいのか
      なんか主題の理解がおかしくないか
        ‥‥

    授業をイメージでシミュレーションして,台本をチェックする。
    ──仔細に,そして厳格に,チェックする。(「チェックポイント」)
    これを「推敲」という。


      註 :「推敲」は,『唐詩紀事』巻四十のつぎの文章に由来:
         島 (賈島) 赴擧,至京。
      騎驢,賦詩,得「僧推月下之門」之句。
      欲改「推」作「敲」,引手作「推敲」之勢。
      未決,不覺衝大尹韓愈。乃具言。
      愈曰,「敲」字佳矣。
      遂,並轡,論詩。