Up 要 旨 作成: 1997-09-29
更新: 2011-03-21


    初心者では,「授業を設計する」が「授業の体裁をつくる」になってしまう。
    一方,熟練者は,生徒を<わかる>に至らせる最適プロセスを考える。「授業の体裁」は結果である。

    初心者は,「授業の体裁をつくるパフォーマンスは何か?」で,パフォーマンスを考える。 よって,無駄なパフォーマンスをやってしまう。
    熟練者は,「これを実現できるパフォーマンスは何か?」で,パフォーマンスを考える。 よって,無駄なパフォーマンスはしない。

    なぜ初心者では,「授業を設計する」が「授業の体裁をつくる」になるのか?

    「何の授業か?」は,「授業のゴール」に表される。
    初心者は,「授業のゴール」という考え方がなかなかできない。 「授業のゴール」をもたないで授業設計をしてしまう。

    「授業」とは「授業のゴールに到達する授業」のことであるから,「授業のゴール」の考え方ができなければ「授業」の考え方もできない。
    「授業設計」とは「ゴール到達を実現するプロセスの設計」のことであるから,「授業のゴール」の考え方ができなければ「授業設計」もできない。
    そして,「授業のゴール」の考え方ができない「授業設計」は,「授業の体裁をつくる」になる。