Up はじめに 作成: 2011-02-23
更新: 2011-02-23


    本テクストは,数学の授業法 (授業のつくり方,授業の仕方) のエッセンスを,簡潔に論じようとするものである。 内容は,小学数学 (算数),中学数学,高校数学に共通である。

    対象とする読者は,教員養成系課程の学生および現職教員である。 読み方はそのひとの経験値に依存することになるが,それぞれ自分の関心で読める内容になっていると考える。


    本テクストが示す「数学の授業法のエッセンス」は,単純につぎのものである:
      授業法は,単純に考えるものである。
    単純に考えそして理詰めをやっていくわけである。

    「単純に考える」は,「考える」のうちでは人にとって最も難しいことである。
    実際,授業研究/授業実践の経験値が十分高くないうちは,「余計なことをして,肝心なことをしない」「無駄が多く,肝心なことをしない」をやる。 当人は,自分がこのようであるとは思っていない。
    こういうわけで,「単純に考える」は,「数学の授業法のエッセンス」としてつねに示していくものになる。