Up 「多様な考え」の制御 作成: 2011-03-04
更新: 2011-03-04


    「多様な考え」を生徒から引き出すのは,授業の方法として行うことである。
    これをすることに意味のあるとき,これをする。
    「多様な考え」は,授業でこれの解発を制御するところのものである。
    これを解発させることを授業と思ってはならない。

    「多様な考え」を制御するものは,生徒に提示する課題である。
    実際,「多様な考え」が起こる・起こらないは,課題次第である。
    ある課題では,「多様な考え」は起こらない。
    ある課題では,「多様な考え」が簡単に起こる。

    強調するが,「多様な考え」が起こらない課題はダメな課題,「多様な考え」が起こる課題はよい課題,というのではない。
    授業の目的が先ずあり,これに課題が順う。
    そしてこの課題に順うことの一つに,「多様な考え」の用・無用がある。

    ものごとの順序を誤ってはならない。