つぎのように問われたら,何と答えるか?
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「なぜ学校数学があるのか?」
「数学の勉強を課す/課されるのは何のため?」
「数学を勉強して何の役に立つ?」
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答え方は,いろいろあり得る。
そして,答え方のいろいろは,学校数学の考え方のいろいろを表していることになる。
このときの学校数学の考え方の一つに,つぎのものがある:
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勉強が課されている数学は,だれもが使うというものではない。
数学の授業は,数学の勉強のみであれば,数学を将来使うことのない者にとって無意味である。
数学の授業は,一般能力の陶冶をこれと重ねるべきものである。
実際,こう考えることにより,学校数学の存在理由も立つ。
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これは,「数学を勉強」に対し「数学で一般能力陶冶」を対置する格好になるので,<数学で>の立場と呼ばれる。
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