Up 生徒を囲う:<わからない・できない>を見えなくする 作成: 2012-11-26
更新: 2012-11-26


    すばらしい授業」は,生徒に<わかる・できる>を与えない。
    生徒に<わかる・できる>を与えていないことは,隠されねばならない。

    これは,生徒を囲えるところでは,可能になる。
    一つの教室,一つの学校,一つの学校種では,それぞれ程度は違ってくるが,これが可能になる。

    「隠す」は,教員が自ら意識しないものである。
    すばらしい授業」によって教員が救われているとは,教員が「隠す」を意識せずに済んでいるということである。

    この教員救済は,生徒への矛盾転嫁である。
    生徒は,やがて「囲い込み」の外に出て行くことになる。
    そしてそのとき,<わかる・できる>を与えられなかったことが,その者にとって困ることになる。
    一方,教員の方は,その者の<困る>に関接しないで済む。