Up | 「論証指導」のあり方 | 作成: 2017-11-24 更新: 2017-11-24 |
このときの論述の作法が,「論証」である。 この作法は,単純なものである:
この作法に,「論証」を見やすくするという修飾の作法が加えられる: 「論証」を指導することは,特別なことではない。 数学の問題に「‥‥を示せ」というタイプの問題があるが,これに答えることは,定理「‥‥」の証明をつくっていることに他ならない。 日々の「正しい計算」の指導が,そのまま「論証」の指導なのである。 「論証」は,「論証指導」を特設して指導するというものではない。 それどころか,「論証指導」の特設は,生徒を戸惑わせることにしかならない。 生徒は,「定理」「証明 (前提─演繹─結論)」の枠組を示されると,これに戸惑う。 意味がわからないからである。 実際,この枠組の意味がわかることは,構成主義がわかっていることである。 構成主義がわかる前にこの枠組の意味をわかることは,できないことである。 日々の指導を論証指導にするとは,教師がつぎのようなことばで生徒にはたらきかけることである:
「この問題を解こう」 「わかったことを書く」 「目立つように,四角で囲って,"定理" と書く」 「その下に "証明" と書く」 「そして,計算を清書するつもりで,もう一度書く」 「くどくどしい作業だが,数学をやってますという風になるわけだ^^」 |