Up 「×」の文法の縛り──「かけ算の順序」の数学 作成: 2011-06-28
更新: 2011-06-28


    「×」の文法は,この記号をつぎのように用いるというものである:

    そこで,つぎの問題の「何」に対してはいずれも「2×3」が立式されることになり,「3×2」の立式とはならない:

      「一つのベンチに2人座るとき,ベンチが3つだと何人?」


      「2gの棒が3本では,あわせて何g?」


      「毎秒 2m の速さの移動では,3秒で何m?」



    もし,これらの問題に対し「3×2」を立式したいのであれば,「×」の文法をつぎのものに変更しようという話になる:

    要点は,「かけ算の順序」を定めるものは論理だということである。