Up 学校数学は,「数は量の抽象」を択る 作成: 2011-06-30
更新: 2011-06-30


    学校数学は,「数は量の抽象」を択っている。
    数は量の抽象」のムーブメントは,学校数学の「数」を「数は量の抽象」にすることに成功したのである。

    成功の要因として大きいと考えるられるものには,一つに「数は量の抽象」をリードした遠山啓のカリスマ性というのがある。
    時代が「革新」のカリスマを要求し,この要求に遠山啓がはまることになる。 「遠山啓が言うことだから正しい」「正しいことは遠山啓にきこう」がその時の大勢になる。 そしてこれが,いまも一定の勢力を保って続いている。

    もう一つが,数学と比べたときの即物論の受け入れやすさである。
    なにより,即物論は数学を知らなくて済む。
    そこで,特に小学校教員にとっては歓迎するものになるわけである。