Up 論争の構図の理解 作成: 2011-09-04
更新: 2012-01-12


    「かけ算の順序」論争は,つぎの二つの立場の間の論争である:
    1. 積の二数は,「1あたり量 × いくつ分」の順序で並べねばならない。
    2. 積の二数の順序は,ない。
    そしてこの間に,
    1. 積の二数の順序は,こだわるべきでない。
    2. 積の二数の順序は,こだわらなくてよい。
    が入ってくる。

    これらは,数の積を「1あたり量」と「いくつ分」の積とすることでは,一致している。
    特に,「かけ算の順序」論争は「かけ算の順序」の数学と無縁である。

    Aは,遠山主義である。
    Bは,モンスターである。
    Cは,「順序はない」の中途半端な形であり,逃げをつくった形である。
    Dは,「1あたりいくつ × いくつ」の順序に自信をもてなくなった遠山主義である。