Up 「数は量の抽象」の世界観  


    「数は量の抽象」の世界観は,つぎのものである:
    1. 量が,実体として存在する。
    2. 数は,量の抽象である。
      特に,
        数の + は,量+量 の抽象である。
        数の × は,量 × 量 の抽象である。

    数の操作はすべて,この世界観と整合させねばならない。
    「整合」の理論づくりが取り組まれる。
    この結果が,現前の「数は量の抽象」論であり,学校数学の「数と量」である。

    「数は量の抽象」はきわめて混沌とした論である。
    この混沌は,スタートにした世界観との整合を無理矢理つけようとした結果である。

      例えば,「いまの宇宙は,一匹の魚から生じた」という世界観を以てこの宇宙を説明せよとなったとき,この論はとんでもなく混沌としたものになるはずである。