Up 幾何学的量:要旨 作成: 2011-01-03
更新: 2011-01-03


    数学で扱う量は,基本的に幾何学的量です。すなわち,幾何学的対象に対して読まれるところの長さ,面積,体積,角度,回転の大きさ等です。
    曲線の表現では非明示的に時間が現れていますが (変数tのtは,time のtです),この時間は時間である必要がないようになっています。

    実際,数学では「量」は量形式に同型なもののことであり,そして時間・重さといった物理で考える量は,その形式を扱う限りでは,時間・重さである必要がないわけです。
    現に,これらの量の表現は,これと同型な幾何学的量を用いるものになっています。 ──例えば,時間/時刻の表現として直線で描いた「時間軸」を用いることがありますが,これは,時間/時刻と直線上の移動/位置の同型を用いているわけです。