Up 同型対応「数直線」の構造 作成: 2011-12-23
更新: 2012-02-17


    <量>の軸をつくることは,<長さ>との間の同型対応をつくることである ( 量の軸)。
    そして,「数直線」は,<長さ>が媒介する二つの同型対応の合成というものになっている。

    例えば,「数直線
    は,つぎの内容の表現である:

    この「数直線」に,「4/3 cm3 では何 g」の対応を書くときは,「同型対応」の条件よりつぎの手順になる:
    1. 端点から「1 cm3」の目盛りまでの距離を,とする。
    2. 「1 cm3」に対する「4/3 cm3」の比を求める。──これは 4/3。
    3. 端点からの距離がの 4/3 倍である点に,「4/3 cm3」を目盛る。
    4. この目盛りの上に「何 g」を書く。
    こうしてつぎの図になる:
    現行指導において「1 cm3 が 2/5 g だと,4/3 cm3 は何 g ?」の問題に対しつくることになる「数直線」が,これである。


    2量の同型対応では,特に,<量としての数>が一方の側に使われることがある。
    ──「1 cm3 が 2/5 g だと,4/3 cm3 は何 g ?」を「 1 が 2/5 g だと,4/3 は何 g ?」に替え,つぎの「数直線」を描く:
    そしてこれを,「1と見る/1あたり量」と称しているわけである。