Up しくみの理解 作成: 1996-09-11
更新: 2007-08-09


    道具の使用は,道具の仕組みの理解とつながっている。 すなわち,道具使用の確実度と仕組みの理解度が,相応じる。
    特に,使用上のトラブルに対応できるためには,仕組みを理解していなければならない。 道具がブラックボックスだったら,トラブルに対応できない。


    教科で習ったことを使えるかどうかは,それをどう理解しているかと対応している。
    本格的な理解から逃げて形式感覚で使っていれば,学習が上級に進むにつれ,破綻する。

     例 1. 現行の分数指導は「嘘も方便」を積み重ねる。これは,分数の割り算の「解釈」になると完全に限界に達する。そこからは「÷分数は,分子分母をひっくり返して掛ける」になる。
    2. 現行の数指導は「数と量の混同」で進められる。それは「数の積」を欠くので,「正負の数」指導で「負数×負数は正数」を説明できない。