Up 学校数学の反数学モーメント 作成: 2012-08-25
更新: 2012-09-02


    学校数学は,論理体系/構成主義とはなっていない。
    さらに,学校数学は,もとより論理体系/構成主義になるものではない。
    実際,つぎの2つのモーメントによって,論理体系/構成主義になるものではない:
    1. 構成主義に即けるための要件を欠く
    2. 構成主義に即くことは,教育にならない

    「構成主義に即けるための要件を欠く」とは:
    学校数学が構成主義に即けるための要件の第一は,構成主義をやれる人材であるが,学校数学はこの要件を欠く。
    構成主義に即けることは,高度な専門性である。 そして,とりわけ学校教員は,この専門性を身につけていない。 実際,この専門性を身につける課程は,学校教員になる課程と両立しない。

    「構成主義に即くことは,教育にならない」とは:
    構成主義は,高度に専門的である。
    構成主義に即く指導は,生徒を不能にしてしまう。 端的に,この指導は立たない──生徒の自主的ドロップアウトを俟つまでもなく。