Up 出口論主流のモーメント:成果主義──疎外論 作成: 2010-11-19
更新: 2010-11-19


    出口論主流 (数学教育の系の生命活動として) のモーメントは,学校現場にではなく,学術・行政・ビジネスの方にある。
    そしてそれは,成果主義である。(学術だと,"Publish or perish.")
    「成果をつくらねばならない」立場にある学術・行政・ビジネスが,成果がつくられるようになるしくみを求め,自らつくるようになる。

    出口論主流の<攪乱─復旧>のサイクルは,最初は新天地が与えられ成果を出しやすいが,新天地がだんだんと埋まり成果を出せなくなっていく過程である。(「パラダイム」論)

<攪乱─復旧>サイクルは,成果づくりの<易─難>サイクル:

    学校現場は,<攪乱─復旧>のサイクルを必要としない。
    なぜなら,生徒は一期一会であるから。
    <攪乱─復旧>のサイクルのどこに出会うかで生徒に当たり外れが出てくるという事態は,学校現場の望むものではない。

    しかし,成果主義もまた「系の生命活動」の内容である。
    これは,系の自動運動である。(<疎外>論)