Up はじめに──論考の趣旨 作成: 2010-11-18
更新: 2010-11-22


    実際経験は,文献研究等による仮想体験では代えられないものがある。
    ここに「数学的リテラシー」という課題がある。
    数学教育の道に入ってまだ間もない者の目には,これは新鮮な課題に映る。
    「数学的問題解決」をリアルタイムに見てきた者の目には,デジャ・ヴィがちらつく。
    「数学的な考え方」までリアルタイムに溯れる者の目は,溯れるのが「数学的問題解決」までの者の目とはまたさらに違ったものを見るだろう。

    ここでデジャ・ヴィとは,<同型の繰り返し>を見てしまうことである。
    本論考は,「数学的リテラシー」を<同型の繰り返し>の視点からその意味を考察しようとするものである。