「数学的リテラシー」とは,要するに,つぎの課題化のことである:
この課題化のもとは,つぎの認識である:
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数学を使えないのが現状であり,これは困ったことである。
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すなわち,
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ひとは生活において,数学を使えばうまく解決できる問題に囲まれている。
しかし,ひとは数学を使えないために問題解決をやり損じたりパスしたりする。
こうして,生活で損失している。
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組織/社会の人材育成の立場からこれを言い直すと,つぎのようになる:
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組織/社会の成員は,数学を使えばうまくいく問題だらけの中にいる。
しかし,その成員は数学を使えないために問題解決をやり損じたりパスしたりする。
組織/社会はそのことで損失している。
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このように,「数学的リテラシー」の課題化ではつぎのことが前提になっている:
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ひとはつぎのような問題に囲まれている:
数学を使えないことにより解決できず,そのため損失する。
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翻って,「数学的リテラシー」の課題が受け入れられているとき,そこでは,(*) が受け入れられていることになる。
実際,「数学的リテラシー」の課題を立てていて,「(*) を明らかにすることがいまからの課題である」と言うのは,論理として立たないわけである。
しかし,(*) は本当なのか?
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