Up おもいつき/イデオロギー/パラダイムの浮沈・交替の振り子運動 作成: 2009-09-08
更新: 2009-09-08


    学校数学に不具合・矛盾が感じられるとき,<なに・なぜ>が問題意識にのぼる。 ( § 学校数学の意義の問いの発生と消沈)
    このときひとは,<なに・なぜ>の問題に対する答えを,思いつきでつくってしまう。 (思いつきの答えで納得する。)
    思いつきの<なに・なぜ>から,思いつきの<いかに>に進む。
    この思いつきの<いかに>が,しばらくの期間,数学教育界を席巻する。

    思いつきの<いかに>は,うまくいかない。ただ問題を余計に増やす。
    失敗が明らかになり,撤退となる。

    思いつきに二つの極があり,一方の撤退がもう一方の登場のことであるとき,おもいつきの失敗・撤退メカニズムは,学校数学の振り子運動を現す。

    思いつきでやってしまうのは,自分ではよいと思っているからである。
    思いつきは,失敗する。
    そして,過去に失敗したことを繰り返すのは,失敗が忘却 (世代忘却) されるからである。