Up 「食物・運動」のメタファ 作成: 2008-10-06
更新: 2011-08-12


    「よいカラダづくりに必要」は,食物・運動がこれのメタファになる。

    人は,<食べる・運動する>をいろいろにやることで,成長する。
    ここで「成長」の意味は,「よいカラダ (生きるのに具合のよいカラダ) をつくる」。
    <食べる・運動する>の「役に立つ」は,「よいカラダをつくる」:
      <食べる>は,<運動する>のもと。
    <運動する>は,自分のカラダを外部に適応させる・その逆をすること。 ──これが,生きるのに具合のよいカラダの形成になる。

    <食べる・運動する>は,つぎのようには論じられない:
     これを食べた。この結果がカラダのこの機能である。
    この運動をした。この結果がカラダのこの機能である。
    <食べる・運動する>の「役に立つ」は,ことばになる具体的な「役に立つ」ではない。 <食べる・運動する>は,ことばにならない「役に立つ」の在り方を示している。

    翻って,成長に本質的に必要・必須のものは,たいていこのようである。
    その必要・必須の内容をことばで言い表すことが,むずかしい/できない。

    本論考は,学校での数学の学習を,<食べる・運動する>であると捉える。 学校数学の「役に立つ」を,<食べる・運動する>の「役に立つ」と捉える。