Up 「数学の勉強は何のため?」の答えの形は,「無用の用」:要旨 作成: 2011-10-14
更新: 2011-10-14


    「学校数学の理由」は,つぎの問いに対する答えとして述べられるものである:
      数学の勉強は何のため?
    ところで,この問いが実際に生徒から発せられるとき,その生徒の思いはつぎのようである:
      学校数学の内容を自分は使わない。
       使わないのになぜ勉強させられるのか?
    数学の勉強は何のため?」に答えるとは,この生徒の疑問に答えるということである。

    この答えの形は,つぎのようになるのみである:
      学校数学の内容を自分は使わない。」は,認める。
      使わないから勉強しない」は,間違い。
      なぜなら,学校数学の理由になっている学校数学の「用」は,道具の「用」ではないから。
    これは,学校数学の「無用の用」を答えにするということである。

    こうして,「学校数学の理由」の論考は,学校数学の「無用の用」の論考になる。