「教える」は,相手が<わかる>に至った限りで「教える」である。
<わかる>に至らないのは,「教える」ではなく「教えているつもり」である。
「教える = わかる」である。
註 : |
「数学を教える」という言い方をすると,大学の専門数学の講義を思い浮かべる人がいるかも知れない。
しかし大学の専門数学の講義は,伝統的に,「教える」から最も離れているふうを自分のスタイルにしている。
実際,講義のみで<わかる>に至る学生はいない。
<わかる>に至るためには,学生自らがいろいろなことをしなければならない。
このいろいろなことをしない/できない学生は,<わからない>を負う者になる。
そして,大学の専門数学の講義は,学生の大半に<わからない>を負わせるふうになっている。
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