Up 教員は,授業の肝心要がわからない 作成: 2008-10-03
更新: 2008-10-03


    一般に,ひとが肝心要 (かんじんかなめ) をとらえる局面は,いろいろやった最後のところで来る。
    数学を例にすると,「構造」のとらえで数学全般がとらえ直されるようになったのは,つい最近のことである。 「関数」の概念が「一意対応」に還元され,すっきりした形になったのも,つい最近のことである。
    物理では,統一場の理論の構築が目指されている。

    人が先ず目(ま)の当たりにするものは,混沌である。
    この混沌から肝心要 (ファンダメンタル) を抽き出す。
    これができるようになるのには,多くの経験の蓄積 (歴史) を要する。

    算数/数学の授業もそうである。
    知識・経験が十分でなければ,授業の肝心要がわからない。
    肝心要を外した/欠落した授業をやってしまう。
    そして,そのことに気づかない。