Up 「理解放棄」を身につけた者が新たに教員になる 作成: 2008-10-04
更新: 2008-10-04


    教員養成系大学・学部に入ってくる学生も,「理解放棄」を身につけた者たちである。 彼らは,「わかる・わからない」ということがわからない。 「○○とは何か?」「なぜ○○か?」という形の問いを知らないで,ここまで来ている。

    大学は,「○○とは何か?」「なぜ○○か?」という形の問いを起こす場である。 学生がこれに対応できるためには,既にできあがってしまったカラダを改めるような鍛錬をよほどしっかり心掛け,そして実践しなければならない。

    しかし,「心掛ける・実践する」の内容自体がよくわからないということもあり,大方はこの鍛錬をパスしてしまう。
    大学においても「理解放棄」を身につけた者として過ごし,さらには「理解放棄」を一層強化してしまう。

    こうして,「理解放棄」を身につけた者たちが新たに教員になる。
    「理解放棄」を身につけた教員は,生徒にも「理解放棄」を身につけさせる。
    ──「理解放棄」の再生産。