Up 経済主義の出口論に対する批判 : 要旨 作成: 2010-10-05
更新: 2010-10-05


    なぜ学校数学か?」の問いに答えようとする論考の一タイプに,出口論がある。 「学校数学はこのような人材を養成するためにある」という言い方で学校数学を理由付け,この理由付けに適う学校数学の形を論ずる。
    なぜ学校数学か?」の論法の主流は,これである。

    現前の主流は,さらに経済主義を現す。
    経済主義は,今日,市場原理主義・グローバリズムである。 現前の主流の経済主義もこのようであり,市場原理主義・グローバリズムの世界に活躍できる人材が,学校数学が目指す人材像になっている。

    出口論も経済主義も,「なぜ学校数学か?」を考えるときの<アタリマエ>になるものではない。 <アタリマエ>に見えている状況では,これらを相対的に示すことが必要になる。 相対化する作業は,批判である。