Up 出口論/好ましい人間像をつくる文化 作成: 2009-11-26
更新: 2010-04-06


    出口論を「ある文化の出口論」として捉えることは,同時に,その文化を「出口論をつくる文化」として捉えることである。

    「出口論をつくる文化」は,「出口論をつくらない文化」との対比によって,相対化される。

    いまは,「出口論をつくる文化」が著しく優勢になっている時代である。
    「○○ポリシー」を表明していない組織は,劣っているか,少なくとも時代遅れと見られる,といった具合である。

    「出口論をつくる文化」の優性も,文化人類学的・歴史的視点から,一つの文化として相対化される。
    いまの場合は,背景にグローバリズムの流れをとらえ,グローバリズムの一つの現れというように捉えることになるわけである。