Up 授業内容,指導法がおかしくなる 作成: 2010-11-09
更新: 2010-11-09


    出口論主流に応ずる授業実践は,授業の無数の要素のうちの一つ/数個に一辺倒,というふうになる。
    言い換えると,「数学教育は複雑系」を無視して,単純思考に入っていく。

    例えば,「コミュニケーション能力の育成」の授業実践がどのようになっているかを,見てみる。
    「コミュニケーション」は,グループ・ディスカッション (ディベイト) とグループ・プレゼンのことにされる。
    そしてこのとき,<独りの沈思黙考>が無くなり,<独りのことばにならないこだわり>が消される。
    すなわち,<数学>が消える。

    しかし,一辺倒は弊害ではなく,まさに求められていることである。
    実際,「一辺倒にならない」とは「普通をやる」ということである。 そして,出口論主流の役割・機能である「攪乱」は,普通を壊すことである。
    (ディレンマ!)