Up <現成論批判>の定位 作成: 2014-06-27
更新: 2014-07-01


    「現成」は,「する」を「なる」に包摂する考えである。
    「開く」を「閉じている」に,「自由」を「定まっている」に包摂する考えである。

    この考えは,パラドックめいている。
    このパラドックスを解くのは,構造の捉えである。
    逆に,構造の捉えを閑却すると,《「する」と「なる」の対立,「開く」と「閉じる」の対立,「自由」と「定める」の対立》の誤解になる。
    そして,つぎの形の現成論批判になる:
        現前決定論だ!
        現前肯定論だ!
        行動否定論だ!

    もっとも,現成論は,現成論批判を<現成>のうちに最初から見込むことになる。
    そして,現成論批判を<現成>のうちに位置づけることが,現成論批判への応じ方になる: