Up 「形式陶冶」と「個の多様性」の合一 作成: 2013-02-21
更新: 2013-02-22


    本論考はここまでに,「授業等価」をつぎの内容に還元した:
    1. 《修業は,形式陶冶として,価値通約可能かつ等価》
    2. 《修業は,個の多様性の実現として,価値通約不能》
    つぎに行うのは,「形式陶冶」と「個の多様性」を《一つのことの二面》にすることである。

    ひとは,社会の成員として,<互いに同じ>と<互いに違う> の両方を表現するものになる。
    実際,<互いに同じ>があるから,社会成員である。
    <互いに違う>があるから,種としての<生きる>がある。

    <互いに同じ>になるものを,本論考は「形式」として対象化する。
    <互いに違う>は,「個の多様性」の言い回しで対象化されているところのものである。
    修業に対して立てた「形式陶冶」と「個の多様性」は,ここに,二つで一つのものになる。