Up 「授業」の条件 : 要旨 作成: 2012-09-03
更新: 2014-03-08


    本論考は,授業/学校数学の論である。
    この論は,「授業」の想念が先ずあり,そしてこの想念されている「授業」を論じていることになる。
    「授業特個」「授業運」の論考を前にして,この「授業」の想念を,(必要な程度にということになるが,) ここではっきりさせておかねばならない。

    先ず,授業は,機能が「授業」の機能でなければ,「授業」でない。
    その機能を,本論考は「形式陶冶」とする。

    つぎに,授業は,行為が「授業」の行為でなければ,「授業」でない。
    本論考は,「生徒にジタバタを課す」を,「授業」の行為の規準 (criteria) にする。

    そして,授業は,作法が「授業」の作法でなければ,「授業」でない。
    「作法」の内容は,授業コンテンツ,指導法,指導理念である。
    授業/学校数学の系は,授業一律/一様/一定化の契機として,「授業」の作法を定める各種装置を備えている:
      『学習指導要領』,検定教科書,教員研修制度,出口論,等々