Up 「授業」の系 : 要旨 作成: 2014-02-01
更新: 2014-02-27


    「授業」を考えることは,「授業」の系を考えることである。
    そしてこの系は,結局,学校数学の系全体に亘る。

    学校数学の系は,経済系であり,生態系であり,物理系である。
    この系は,個のポテンシャルが系の運動モーメントである。

    個のポテンシャルを運動モーメントにする系は,全体としてどこかに向かうことが定められている,何かをすることが定められている,というものではない。──系は意味をもたない。
    こうして,学校数学は無意味である。

      「学校数学は無意味」は,「経済は無意味」と同じである。
      経済は,意味・目的で立つのではない。 個々の<生きる>が現してくる系である。 学校数学は,これと同じである。 ──実際,学校数学をこのように見るときのこれの位相は,「経済の部分系」である。

    「学校数学は経済系/生態系/物理系」「個のポテンシャルが系のモーメント」「学校数学は無意味」の認識は,重要である。
    なぜなら,ひとは,《ものには意味・目的がある》として意味・目的を最初から当て込むのを習慣にしているからである。 しかし事実をいえば,意味は,後付けされる意味である。