Up 個人差・共通特性 作成: 2009-04-23
更新: 2013-10-02


    個人によって,行動が違う。
    行動が違うとは,カラダが違うということである。
    カラダが違うとは,成長が違うということである。
    成長が違うとは,学習経験が違うということである。
    学習経験は,自分と状況の複合的系のダイナミズムである。

    本論考は,学校数学の勉強の<ためになる>を,学校数学の勉強をした者に共通して現れるカラダの特性の論にする。 そしてこのカラダづくりを「形式陶冶」にすることで,「形式が自分に届くカラダ」の論にする。 こうして,学校数学の勉強の<ためになる>は,「自分に届く形式」の共通性として記述するものになる。
    実際,「形式が自分に届くカラダ」は,「個の多様性」「個人差」「共通特性」として観察されるものである。

     註 : 違いを記述することは,共通特性を併せて記述することである。
    個の多様性にしても,「共通」があって,主題として立つ。
    「共通」の措定が最初である。

    目指す記述は,つぎの因果の記述である:
      「学校数学の勉強」→「これこれの形式が自分に届く」
    この記述は,「堆積と風化」「無用の用」の記述である。
    そしてこの記述は,「これこれ」の記述にはならない。──このことを,既に押さえた。